私、本業は書家です。
書道家ではありません。
まあ、個人的な区別ですが、見ず知らずの人に作品を買っていただける人が
書家(ただし、作品が書でなければもちろん書家ではありません。
書の様な絵のようなよくわからないもの、ただ言葉をちょっと面白く
筆で書いたもの、クサい言葉を書いた印刷の土産物等は、売れはしても別物です)
書道団体のシステムがないと収入(月謝と手本代)を得られない人が書道家……と、
私は定義しています。
*この辺の詳細は、拙著「筆で書く」(毎日新聞社)に書いていますが、ここでは全部書けませんから概略のみ。
講義風の文章はこれくらいにしましょうね。長くなっちゃうから。
さて、この画像は、私の「三洞カレンダー ちょっとしあわせ気分」の今年の1月の書です。
この下に1月のカレンダーがあるわけですね。
お店「三洞」には、もちろんこのカレンダーは掛かっていますが、この他にも
17~18点の作品が飾ってあります。
小さいものばかりですけどね。
でも、その中の7~8点は、前述の「筆で書く」シリーズ(1~3巻)に写真が掲載されています。
時折、本の読者の方が来店してくださることがあります。
そうすると、
「あっ、この書、見ました! これが実物ですね!」
なんておっしゃってくださる……。
ものすご~く嬉しいですね。
今、思い出しましたが、以前によく来てくれた、とっても魅力的な、大酒飲みの
若い女の子が居て(今でも居ますが)、その子が三洞に来てくれたきっかけも、拙著でした。
筑波大学で書を専攻していた子で、その子とは、たくさん書の話をしました。
突っ込んだ書の話が出来る店なんてのは、そうそうないでしょうからね。
その手のお客様は、目を輝かせて書の話をしてくれます。
好きなことについて話をしながら飲む酒は、格別でしょうし。
書をやっている方、良かったら酒を飲みながら、ゆっくり書の話などいたしましょう。
…… …… ……
近々、お店の模様替えをしようと思っています。
とってもセンスのある子に、模様替えを依頼しました。
私はセンスがないから、そういう人に任せてしまう方がイイのです。
模様替えをしても私の書はちゃんとあるでしょうから、ご興味ある方は見に来て下さい。
春には作品展も予定しています。
私だけじゃなくて、さらに書だけじゃなくて、絵とか写真とか、べんちゃんの彫金とかもまじえて。
こちらも是非見に来て下さい。
さらに、「私も作品展、やらせて」「書の教室に参加したい」という方も大歓迎です。
ご遠慮なくメッセージ下さい。
今年は店で書を書く機会を増やそうと思っています。
墨の香りのする店なら、お香も不要です。
*三洞カレンダー「ちょっとしあわせ気分」2012年度版は、まだ在庫がありますので、お求めいただけます。一部1000円です。