古今亭志ん丸師匠です。
お詳しくない方のために書いておきますが、「師匠」ですから、真打さんです。
そして、「古今亭」は、落語界で言えば、東大みたいなものです。
話芸を極める正当派の一門です。
お世話になっている落語好きの先輩のご縁で、知己を得ました。
帝国ホテルでの真打昇進披露宴にも参列させていただきました。
「私みたいな者が、行ってもいいのかな~?」と思いましたが、
かなり貴重な機会なので、思い切って出席させていただきました。
最前列、中央の席で、将棋の森内名人の隣の席……恐縮してしまいました。
この写真は、昨年のお正月開けに、突如ご来店下さった時のものです。
いやはや、本職はすごいです。
師匠が入って来た瞬間から、店の雰囲気が一気にお囃子モードになりました。
何を話しても面白い……プロの技です。
以前に、志ん丸師匠の師匠、志ん橋師匠とも酒席でご一緒させていただいたことが
ありましたが、その時も、「うわ~っ!」と感心しましたね~。
「ああたが、あの、三洞先生! いやこりゃどう~も!」
なんて感じで、ヨイショも実に美しい。
ちなみに、志ん丸師匠も、私を「先生」と呼びます。
どこが先生なんだか……。
「先生と呼ばれるほどの馬鹿はなし」の典型ですね。
……まあ、政治家よりはマシですが。
昨年の秋に、両師匠の噺を聴かせていただきましたが、私ごとき素人が何ですが、
志ん丸師匠、見るたびに上手くなっています。
しかも、志ん橋師匠とは声質が全然違うのに、とっても似ているところがある……。
精進の賜物なのでしょうね。
かつて、池袋で、私と先輩とが泥酔し、志ん丸師匠が両肩に私たちを抱えて
駅まで運んでくれたことがありました。
この日、師匠は、たくさん日本酒を飲み、大きな荷物を抱えて、フラフラになって帰って行きました。
師匠、またのご来店をお待ちしております。